【日程】8/8 6:00上高地-9:40横尾-13:15涸沢
8/9 6:40涸沢-9:10-50北穂山頂-11:40涸沢 8/10 4:30涸沢-5:45 5・6のコル-6:24 5峰-7:21 4峰-8:30 3峰-9:50 懸垂-10:15前穂高山頂-奥穂高岳-13:50穂高山荘-15:20涸沢 【メンバー】樹麗、ももたろう(記) 【8月9日】 北穂高岳 一般ルートピストン 本来は北穂東稜ルートの予定でしたが、天候が安定していないため、北穂東稜・前穂北尾根ルート確認を兼ね一般ルートで北穂高に向かいました。途中から見る前穂の稜線はなんとも美しい。山頂では滝谷絶壁の神秘に感じ入り、3100m北穂山荘では平地では味わえないおいしいコーヒーを頂きました。下山途中では遠くの雪渓の中、尺玉サイズの落石が発生し、更にもっと下では我々直近での落石を経験しました。突然の不気味な音のみ聞こえる落石は、どこに来るかも分からずなんとも怖いものでした。 【8月10日】 前穂高北尾根 午前:晴れのち霧/霧雨 午後:雨/豪雨 3:30起床満点の星空です。涸沢キャンプ場をスタート。前穂高5・6のコルを目指し雪渓を登り、20分程で左側ルンゼ沿いの急登に向います。雪渓沿いのお花畑がきれいです。朝日が徐々に奥穂高山頂に差込み山肌が輝き始めます。雲ひとつ無い青空のもとすばらしいモルゲンロートにしばし感動し見とれました。出発後1時間強で5・6ノコルに到着。反対側には奥又白池が真下に見え、遠くには富士山も一望です。 5峰の登りは、はっきりとした踏み跡もあり一般登山道とさして変わりません。頂上は低木混じりの岩場で、真正面に4峰が良く見えます。右には涸沢から奥穂、槍まで一大パノラマが展開しています。4峰の壁は、細かい石を巨大なおむすび状に固め上げたたような感じです。男性2人組と、男女2人組のガイドパーティの2組が取り付いています。4峰の見た目は非常に高度感が有りますが、取り付くと手・足はしっかりとしています。ただ、大岩を左から巻いた上部のザレ場は要注意です。 次は核心の3峰です。取り付き手前で先行パーティのため30分ほど待ちます。更に前に4人パーティがいることが分かりました。後には誰もいなません。少しずつガスがかかり、1ピッチ目開始時には、霧雨状態でした。1ピッチ目は樹麗さんリードで中段の凹部を左から廻りこみます。先行パーティが詰まっており、上部のチムニー下約10mで確保です。2ピッチ目は私が左側チムニー横のフェースから上部クラック壁手前まで登り、さらに樹麗さんがそこから約10m上で3ピッチ目の確保です。登山靴でしたが3峰も手足はしっかりとしていました。しかし徐々に岩が濡れ始めてきたため気は抜けません。 ここから先はフリーでピークに向かい1峰へ懸垂下降しますが、少し上がりすぎて一度クライムダウン、右から巻いて懸垂地点に到着です。懸垂下降は約7~8mぐらいでクライムダウンも可能でしょうか。1峰まで慎重に上り、前穂高山頂に到着。握手で祝いました。山頂では北尾根パーティのほかに、完全装備(メット・シットハーネス)の小さな子供2人をつれた4人家族がやってきました。紀美子平からの登り用装備であったようです。紀美子平~吊尾根経由奥穂高のルートは岩稜帯のアップダウンの繰り返しです。途中今年から再営業している岳沢小屋を一瞬垣間見えました。奥穂高岳を越え穂高山荘手前当たりから本格的な雨が降り始めました。穂高山荘で身支度を整え大雨の中涸沢に向って下山し、予定より1時間遅れてテント場に到着です。 夜はカミナリのおまけまでついた大雨の中、雨漏りのする?テントで9名そろって涸沢集中、美味しいすき焼きによる夕食を満喫しました。
by kawasakirousan
| 2010-08-11 20:30
| 山行報告:アルパイン
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