少年・樹麗・Noboru・ひころく(記)
谷川の岩登り入門コースであるこのルートを3年越しで完登できました。 一回目は3年前Michinariさん、兵庫県から来たMさんと共に6名で晩秋のルートを目指しましたが、中央稜取付きで雨(雪?)のため敗退。テールリッジ、ヒョングリの滝を懸垂し、やっとの思いでもどりました。昨年は今回と同メンバーで再挑戦。前夜の降雨で岩はつるつる、再び撤退したのです。 今回は3度目の挑戦です。混雑が予想されるため、金曜夜は早めに出発。零時前に到着するとビールもそこそこに就寝です。4時過ぎにスタートし、ヘッドライト頼りに一の倉沢へひたすら歩きだします。一の倉出合からは明るくなり沢右岸の巻道を行きますが、ヒョングリの滝への下降点見つかりません。人の声がする方へ藪漕ぎで下降して発見し、慎重に懸垂下降でテールリッジの取付きへ降りました。夜明けと共に空気が乾いてきたようでテールリッジはフリクションが効いて快適な登りでした。7時頃に南陵テラスに到着。先行の2人組が登るところであったので、私たちは支度に時間を掛けて待ちます。 南陵ルートは落石の危険性はあるものの概ね快適なルートに見えました。先行は少年/NOBORUペア。1P目上部のチムニはやや力技。ロープの掛け方を間違えると重くて大変そうです。2P目は快適なスラブ。3ピッチ目は草付を登るだけ。4P目は6ルンゼ側に回り込んでピッチをきります。5ピッチ目では先行組みが6ルンゼ側のルートに入り込んで脱出に四苦八苦し、結局1ピッチ下降して本来のルートに戻るというハプニングがありました。我々は追い越して高度感のある馬の背を快適に登ります。 7Pの核心も難なくこなして早めに終了点に到着し、烏帽子岩周辺に広がる一面の紅葉を堪能できました。かなり経って先行組みも無事が終了点に揃い、風景を満喫しながら大休止です。 ここから国境稜線までは、ほぼノーザイルでガレ場やシャクナゲ・クマザサのトンネルをひたすら登る2時間です。特に5ルンゼの頭への急な登坂はフィックスロープを出しましたが、足場・ホールド共に不安定で落石の連続でちょっと緊張します。 5ルンゼの頭から来し方を望むと紅葉の絨毯を敷いたようで、ここまで来なければ決して見ることができない風景です。 国境稜線の一の倉岳には2時30分頃到着し全員笑顔で握手。ここからは茂倉岳の避難小屋でのビバークの予定だったのですが、急用がとびこみ今日中の下山を決定しました。肩の小屋までは紅葉を楽しめたのですが、その後は最終のロープウエイに間に合わせるべく天神尾根を駆け下りるように歩きました。 3年越しの谷川は、天気に恵まれた上に紅葉も真っ盛りで最高の登攀となりました。
by kawasakirousan
| 2008-10-29 19:30
| 山行報告:アルパイン
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